2017年1月24日火曜日

★自民党の粗悪な「国民主権」

 いやいやいや、少なくとも、あんたらの自民草案は、国民主権については堅持されてませんよ。

 まず、憲法なのに、国民の責務について明確に書かれていること。権利行使に義務が必要みたいなことも書かれているのもおかしい。憲法は統治権力に対する国民の指令であるから、権利行使について国民には義務はない。憲法上で義務を規定されるのは統治権力だ。国民に対して権利行使の自由を保障する義務を負う。憲法に書かれた国民の義務とは、何者かに負わされた義務ではなく、また何かと引き換えの義務でもない。私たち国民が自らに義務を課したことを「宣言」しているに過ぎない。

 もう1つは国民に「家族の在り方」をはじめとする価値を押し付けているところ。狭義の立憲主義、法治主義の原則である「法と道徳の分離」がない。どちらも主権にかかわる重大な欠陥であり、もはや自民案は憲法草案とは言えません。

 そういうわけなので、顔洗って出直してこい。


首相、改憲論議の深化要請 「各党意見持ち寄りを」(東京新聞)
安倍晋三首相は24日、衆院本会議で行われた2日目の代表質問で、憲法改正に関し「新たな時代にどのような憲法がふさわしいのか、各党各会派が意見を持ち寄ってほしい」と述べ、国会の憲法審査会での議論深化を求めた。「国民主権、基本的人権の尊重、平和主義といった現行憲法の基本原理を堅持するのは当然だ」と強調した。「働き方改革」の一環として、長時間労働是正を重視する姿勢も示した。

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