2017年8月2日水曜日

ザクセンハウゼン強制収容所(ベルリン郊外、オラニエンブルク)

強制収容所といえばポーランドのオシフェンチム(独語名アウシュビッツ)にある強制収容所が有名だ。私は近くのクラクフまで訪れていても行かなかった。その理由は、ドレスデン経由でポーランドに入る前に滞在したベルリンで、別の強制収容所に訪れ、その様子に衝撃を受けていたからである。その名は "Gedenkstätte und Museum Sachsenhausen" 「ザクセンハウゼン追悼所及び博物館」いわゆるザクセンハウゼン強制収容所跡である。


収容所跡のあるオラニエンブルクは、ベルリンの郊外(北方)にある街で、記憶ではベルリン動物園駅あたりからレギオナル・バーンで30分くらいだったと思う。私が訪れたのは1999年の2月26日頃だ。

ARBEIT MACHT FREI (働けば自由になる。)、人を吊るして殴るための柱。この他にフックがつけられた柱が3つ4つ並んでいた。絞首刑用途だった模様。その下には花束が置かれていた。蚕棚のような木枠にワラを敷き詰めた多段ベッド、シャワー室(ガス室?)、解剖実験室など。広島の原爆記念館もすごいけど、おそらく「殺人工程の現場」という生々しさでこちらの方が上だったと思う。

ところでベルリン市内には「追悼所」が至るところにあり、大抵は花束が置かれている。みなさん、ベルリンへ訪れたならぜひ「追悼所」へ行ってみると良い。ほとんど入場無料だ。

冷たい床に手を当てれば…、ほら。犠牲者たるユダヤ人その他政治的マイノリティだった者たちの、生への絶望と悲しみ、叫びが、あなたの心を根底から揺さぶることだろう。

戦後の安全保障体制とは、このような悲劇を二度と繰り返させないためにある。平和の敵は国外ではなくむしろ国内にいた。少なくともドイツは。日本も似たようなものである。


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