2017年10月11日水曜日

東大を 出ても出しても「バカはバカ」#児童虐待

反抗期ない子は成功しやすく犯罪率少ない、そして東大生は親孝行
http://news.livedoor.com/article/detail/13666114/

この手の世間知らずは放置するのが一番ですが、子どもの権利に関わることですので黙っていられません。安冨歩さんが言う通り、記号操作に長けた人たちなんだなという印象。損得判断ばかりで、人間の他者性や現実性を無視していますね。例えばここ。

>人間性のいいお医者さんに診てほしい、という人がいますが、じゃあ勉強ができてミスの少ない医者と、勉強がダメでミスも多いけど人間性の素晴らしい医者のどちらを選びますか?という話。後者を選ぶ覚悟もないくせに、勉学より人間性などと言わないでほしい。

医師の極端な2つの例を持ってきて、聴衆に二択を迫っています。これが最も現実を無視しています。そんな極端な医師がどこにいるのか、さらに極端な医師の二択を迫られるような場面が現実的にあるのか。空想話の中で前者を選択するとして、それが果たして現実の選択としてどれだけ意味のあることなのか。現実を単純化などできません。さらに単純化した記号操作を現実に適用しても無理なだけです。

世の中や人間というものを知らない証拠だと思います。

>シカゴ大学が2万人を対象に調査した結果、反抗期のない子供の方が社会的成功度が高く、犯罪歴も少なかった。東大生は親孝行の子が多い、といわれていますが、親の愛情を一心に受けてきた子供の方が、まっとうな人間に育つのは当たり前です。

犯罪ってのは単に刑法に引っかかったかどうか、それだけの話ですよ。親孝行=真っ当な人間と定義づけている点も疑問です。記事に子どもの人格主体の尊重といったものを感じることができません。親のことばかりですね。

こういう人たちに近い人間が東大に多く、また官僚にも多いとしたら、そりゃ行政府も「記号操作に長けた秀才=世間知らずのバカ」だらけになりますわな。子どもの人権とか尊厳とか、まるでわかってないんだもの。

…一方で、哀れにも思いますがね。


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