2017年8月18日金曜日

平成28年度の児童虐待相談件数は122,578件、虐待死した子どもは84人。

平成28年度の児童相談所に持ち込まれた虐待のデータが発表された。

■子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第13次報告)及び児童相談所での児童虐待相談対応件数(2017年8月17日、厚労省)http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000173365.html

この資料によると、平成28年度の児童虐待の相談件数は、平成27年度の103,286件を20,000件近く上回り、122,578件 とのこと。  

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さらに平成28年度の1年間で虐待によって殺された子供は 84人 にもなった。この日本では、4日1人の割合で子どもが虐待死していることになる。

--- 以下、引用 

対象は平成27年4月1日から平成28年3月31日までの子どもの虐待死事例。

  ア 対象期間に発生又は表面化した
     心中以外の虐待死事例は 48例(52人) (26年度:43例(44人))
     心中による虐待死事例は 24例(32人) (26年度:21例(27人))

--- 引用終わり

止まらない。本当に止まらない。残念だが、これからも増え続けると思う。格差、貧困はますます広まり、それととともに虐待の件数も増えていく。これまでと同じことをしていても、虐待は増え続けるし、虐待で殺される子供もなくなることはない。

児童虐待の現状を変えましょう。児童虐待防止という標語的な啓発だけしていれば良い時期はもう過ぎました。虐待されたことのない人、虐待されていても自分が被害者という意識を持てない人には、虐待のことなんかわかりません。その意味でも、私たちは、虐待被害者の主観的感情をもっと知るべきです。

新編 日本一醜い親への手紙」は、親への嘘偽りのない怒りや憎しみの気持ちを他の人にも読んでもらおうと、当事者たちが心を削って書き出した手紙の本です。(自分の痛みを掘り起こす作業がどれほどの心的苦痛を伴うか、お分かりですか。)いわば虐待当事者の主観的感情の社会的表明が満載の本。被害者学的視点から虐待を考えるにはうってつけの本です。児童虐待防止関係者は必読です。以下のリンクから購入できます。
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