2017年12月19日火曜日

#ワンピース や #進撃の巨人 に見る #児童虐待 や #差別

ワンピース は 児童虐待を描いた漫画だとは思ってたが、差別を描いた漫画でもある。火拳のエース、魚人、三つ目族などが差別の象徴。

児童虐待 の典型例としてはヴィンスモーク=サンジだろう。王族で裕福だったが、子供の頃に戦闘能力が低いというだけで兄弟から虐待を受けた。親からは「自分の恥」として、親子であることを口外しないでほしいと言われた。コアラは天竜人の奴隷として虐待を受けた。

差別の象徴的な存在としては、まずトニー=トニー=チョッパーだろう。トナカイ達からは嫌われ、人間からも化け物扱い。三つ目族ハーフのプリンも同じ。魚人や人魚も差別対象である。

火拳は海賊王の息子だというだけで処刑されかかり、麦わらも革命家の息子というだけでサカズキに殺されかけた。これは出自による差別である。まして海軍の最高幹部という統治権力担当者なのに。

差別と虐待。これらは加害と被害が起こるという点で、すべて重なってくる。ひとくくりにできないのを承知で、あえて言おう。起こる要因の共通点はなにか?

それは加害者側の人権意識の欠如であろう。

海賊王ロジャーも、新たな「海賊王」を目指す麦わらも、「支配に興味はない」と明言している。目指すのはただ自由だけだ。おそらくワンピースの全編を通じてのテーマは自由 なんだろう。その対概念として虐待・差別が描かれてるんだろう。

ちなみに進撃の巨人 も、壁内の人間が悪魔だと刷り込まれたために、ライナー、ベルトルト、アニが苦しむ様が描かれている。特にマルコを殺す時の様子がそれ。ライナーに言われてマルコの立体機動装置を外すアニ。マルコが喰われるさまに精神が耐えきれず分裂を起こすライナー。彼らは壁内の人々が「悪魔の末裔」であると教育され固く信じてきた。いわば「洗脳」という文化的、政治的な虐待を受けて育ってきたのだ。しかし、自分たちが滅ぼすべきである壁内の人々と生活を共にして醸成されてきた「絆」と、本来の自分の立場「戦士」との葛藤に苦しんだ。

両者が大ヒットしてきたのは、多くの読者が不自由さを感じているからだと思う。そして、差別や虐待といった抑圧が、世の其処彼処に実感できることの証左であろうと思う。

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