2018年8月31日金曜日

平成29年度児童虐待相談件数 133,778件、職員1人あたりの受持件数は41.1件 #子ども虐待 #児童虐待

平成29年度児童虐待相談件数は133,778件でした。前年度122,575件から約1割増加しています。



平成29年度、児相の虐待ケース対応の主力となる職員は児童福祉司です。その数は平成29年4月1日現在で3,253名(任用予定者含む)でした。つまり児相の児童福祉司1人あたりの虐待相談受け持ち件数は、

133,778件 ÷ 3,253名 ≒ 41.1件

ざっくりと見て41.1件。前年度の受け持ち件数は40.4件ですから、横ばいというか、微増という程度の表現が妥当でしょう。

「平成22年度児童虐待の防止等に関する意識調査」を分析すると、児童福祉司の8割強は1人あたりの受持件数で40件以上の範囲の回答を選択していません。
http://hairo-neko.blogspot.com/2017/08/blog-post_21.html

児相職員は増えているが、虐待相談件数の増加には追いつきません。また、児童福祉司の8割強が適当であるとは答えなかった、1人あたりの受持件数40件以上という状態が、平成28年度から続いています。依然として状況は改善されていないようです。

まあ、児相職員が増えたところで「ゴミの祭り」に過ぎないかもしれません。しかし、職員の絶対数が増えれば「掃き溜めに鶴」の可能性も高くなります。そんな淡い期待を込めて、児相職員のさらなる増加を提言したいと思います。

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